イッテQマナスル登頂SP見て下さった方ありがとうございます。
10月2日無事に登山部メンバー全員8163mの頂に立つことができました。
今回の挑戦は今までの登山以上に私にとっては過酷で不安で怖くてつらくて泣きそうなものでした。
いつもは、まぁとりあえず行ってみて決めようとか、やってみないと分からないからとりあえずやってみようというポジティブな気持ちでいくのですが
今回ばかしは、そのポジティブを上回る不安な気持ちが先立ってしまい、得意の「とりあえず」がなかなかやってきませんでした。
そういう迷いや不安がめっちゃくちゃあるまま私はネパールはヒマラヤにおりたってしまったんですわ。
ただ、そんな中で大きかったは一緒に行くスタッフさん、ガイドさんの存在。
純粋に山が好きで取り憑かれてるわけではない私ですが、これだけは言えるんです。
私は純粋に山が好きで山に取り憑かれてる一緒に登る山男が大好きなんです。
この方々とだったら行ってみたいかもと思わせてくれる人たちなんです。
一昨年、山の講習中に滑落して大怪我をされたガイドの角谷さん。
角谷さんとはモンブラン、アコンガグア、キリマンジャロを一緒に登りいつも私をはげましてくれる存在。
今回のマナスル登山は角谷さんが怪我から復帰されて始めてのイッテQ登山部ロケ。
普通に歩けるようになれば、、、と言われていた方が8000mに挑む事がどんだけ大変で無謀で凄いことか。
どれだけの努力をされたのか。
その思いを考えると、一緒に行くのが私なんかで良いのかという気持ちと同時にやっぱりそんな角谷さんとてっぺんに立ちたいという気持ちが入り混じっておりました。
今回一緒に登ってみてやっぱり私は角谷さんが大好きで角谷さんのあのホンワカした行きましょかという関西弁を聞いて歩きたいなぁと改めて感じました。
そして今回始めて登山部長期ロケに来て下さったガイドの奥田さん。
とにかくムードメーカーで奥田さんがいるだけで笑いが絶えない雰囲気でした。登山部男子で唯一私のことを女性として評価をしてくれ、私としては気持ち良かった。ただ、いざ登り始めると空気がガラッとかわり勇ましい山男の姿に。経験、体力ともに頼もしい方です。
そして若手クライマーの中島ケンローさんと三戸呂さん。
二人はとんでもない重さの荷物を担ぎ、ケンローさんに至ってはでっかいカメラをぶら下げ常に私達を撮ってくれてました。三戸呂さんは食料管理担当ということで、ベースキャンプより上の食料の仕分けや毎食の献立を考えてくれたり、コックさんと共に我々の胃袋を支えて下さいました。
上のキャンプ地でもお湯を沸かしてくれたり、歳も近いということで色々相談にのってくれたりかなり助けられたんです。
そしてガイドチーム忘れてはならないのが、おん年62歳の貫田さん。
スケジュール管理や現地の細かいコーディネート全てやって、本人曰く問題が起これば起こるほどアドレナリンが出て楽しいというスーパー顧問です。
今回、私がテントの寒さと登山の不安に押しつぶされそうな時、横でここは天国だ天国だといい、追い詰められていた私はつい貫田さんをジジイ呼ばわりしてしまいました。
それくらい強いじいさんです。
そして何と言っても今回のマナスル登山映像としてみなさんにお届けできたのは技術スタッフさんのおかげです。
ただ歩いて登るだけでも辛いのに、カメラや重い機材を持ちながら登山。
その技術スタッフさんのリーダーが石井カメラマン。
もともと探検部で登山経験も多い人なんですが、まさかの高所に弱いという特性をもつ石井さん。毎朝、石井さんが吐くのをみてました。それでも何事もなかったかのように、カメラを回すんです、もう超人です。あげくご飯も吐くのをみこして多めにたべるという技。暇つぶしグッズもガラス玉をひたすら転がすのみ。もはや仙人です。
常に私にカメラを向けてくれ、愚痴や弱音も言いやすい雰囲気を作ってくれカメラを前にしても正直な気持ちが言えたのは、石井カメラマンだったからだと思います。
そしてもう一人の山カメラマンの角谷さん。
とにかく、よく食べます。全員が高所で食欲ないなか角谷さんだけは地上と変わらぬ食欲。おかわり三昧。もう尊敬の域です。角谷さんは基本は先回りや後回りで登山部メンバーを遠くから撮ってくれ、近い位置からでは伝わらない、壮大な絵をまわしてくれました。ただこれをするには、自分のペースでは登れず、体力的にかなりきつい歩きになります。私達をこすときの角谷さんのハァハァという息使い、それを聞くたび私も頑張ろうと何度も思ったことか。
3人目のカメラマンは佐々木さん。
佐々木さんはベースキャンプより上には行かず、ベースキャンプからずっと我々をとらえて撮影して、アタックの時は、一度わざわざ山を下り、別の山の麓にテントをはりそこから頂上を目指す隊を撮影して下さいました。
これも放送では数秒ですが、このためとんでもない遠い場所から佐々木さんが撮ってくれてるんだと思い自分を奮いたたせました。
そして音声の最強女性スタッフ廣瀬さん。
いつも男だらけの中に放り込まれていますが、今回は女性スタッフが。
本当に廣瀬さんには心身ともに助けられました。1人テントから廣瀬さんのテントに移動したときのあの安心感、温かさ、もう本当に人といると体温って上がるんですな。寝る時と起きる時もカメラを回してくれ、ということは朝は私よりも早く起き、私が起きるのをカメラを回して待っててくれてるんです。私目線ではありますが、誰よりも高所に強い人だと思います、最強です。
そして廣瀬さんと同じ女性スタッフの大城ドクター。
あの三浦雄一郎さんを陰で支えた女医さん。登山部全員の健康管理をして下さいました。私の歯の治療の時も通訳してくださり、そのおかげで歯を抜き、痛みなく登る事ができました。
制作スタッフ編に続く、、、